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2000年度第5回議事録

日本混相流学会
2000年度第5回理事会議事録

議事録署名人:芹澤昭示  印 , 三島嘉一郎  印
日時:2001年 6月23日(土)13:00-17:30
場所:三重大学工学部中会議室
出席:
役員: 芹澤昭示(会長),山本和義(副会長),社河内敏彦(情報部会長), 三島嘉一郎(国際交流部会長),稲葉英男(企画部会長),横堀誠一,堀井清之(理事),小澤守 (総務部会長)
理事会メンバー:深野徹(論文審査委員会委員長),湯晋一(年会講演会2001・混相流 シンポジウム実行委員長),東恒雄(日本学術会議水力学・水理学専門委員会委員)
オブザーバー:近藤健(事務局)

配布資料 資料番号
日本混相流学会2000年度第1回理事会議事録      [5-1-1]
日本混相流学会2000年度第2回理事会議事録      [5-1-2]
日本混相流学会2000年度第3回理事会議事録      [5-1-3]
日本混相流学会2000年度第4回理事会議事録      [5-1-4]
日本混相流学会会則  [5-2-1]
理事会申し合わせ事項  [5-2-2]
理事会覚書き 混相流国際会議に対する日本混相流学会の係わり  [5-2-3]
日本混相流学会役員選出に関する内規  [5-2-4]
日本混相流学会表彰規定  [5-2-5]
名誉会員推薦に関する内規  [5-2-6]
名誉会員推薦内規の覚書  [5-2-7]
名誉会員候補者推薦書(書式)  [5-2-8]
日本混相流学会研究会に関する運営内規  [5-2-9]
研究会設置・継続申請書(書式)  [5-2-10]
2001年度評議員・会長選挙日程  [5-3-1]
評議員選出に関する参考資料  [5-3-2]
2001年度評議員候補  [5-3-3]
日本混相流学会2001年度評議員・監事投票結果  [5-3-4]
日本混相流学会2001年度会長選挙結果  [5-3-5]
名誉会員候補者推薦書  [5-4-1]
平成12年度日本混相流学会名誉会員候補者  [5-4-2]
平成12年度日本混相流学会学会賞選考結果報告  [5-5]
企画部会2000年度活動内容(第5回理事会報告)  [5-6-1]
東北混相流研究会の活動報告書  [5-6-2]
混相流のグラフィック・シミュレーションと可視化に関する研究会報告  [5-6-3]
混相流学会将来構想検討WGの発足と第1回会合報告  [5-6-4]
平成13年度「流体シミュレーションの二相流解析への  [5-6-5]
適用性に関する調査研究」契約書  
学生会事業報告  [5-7]
国際部会活動報告  [5-8-1]
ICMF2001参加者若手会員支援  [5-8-2]
第3回日欧二相流専門家会議準備状況報告  [5-8-3]
EMSI Draft Prospectus  [5-8-4]
情報部会2000年度事業報告  [5-9]
年会講演会2001および第20回混相流シンポジウム  [5-10-1]
年会講演会2002・第21回混相流シンポジウム  [5-10-2]
会長経験者と理事会の研究懇談会  [5-11]
日本混相流学会2000年度財務に関する見通し  [5-12]
入会と退会  [5-13]
日本混相流学会の組織と役員(2000年度)  [5-14]

議事:

 1.議事録確認
資料[5-1-4]の第4回理事会議事録を承認した.この議事録をHPに掲載する.

 2.2000年度の活動について
総務部会長より資料[5-1-1]-[5-1-4]に基づいて2000年度の活動の概略が説明された.また併せて資料[5-2-1]-[5-12-10]に基づいて会則,理事会申し合わせ事項,覚書き,各種内規などについて概略が説明された.本年度追記,新設したものは以下のとおりである.
追記:
理事会申し合わせ事項に下記の2項を追記した.
「総会における代表権・議決権について」
維持会員の1組織に対して、総会における代表権・議決権は1票とする(2000年7月14日理事会承認)。
「学会に対する委託研究について」
混相流学会に対する委託研究については,委託研究の総予算のうち5%を事務経費として徴し,学会会計に組入れるものとする.(2001年6月23日理事会確認)。

新設:
理事会覚書き 混相流国際会議に対する日本混相流学会の係わり
名誉会員推薦に関する内規および名誉会員推薦内規の覚書,推薦書(書式)
研究会に関する運営内規および研究会設置・継続申請書(書式)
の各項目を新設した.
なお本年度,上記の内規に従って名誉会員を募集し,選考,決定した.また研究会に関しても内規に従って各研究会に継続申請書の提出を求めた.

 3.評議員・監事・会長選挙について
資料[5-3-1]の日程にしたがって2001年度評議員・監事の選挙をおこなった.なお評議員・監事候補者の選定にあったっては資料[5-3-2]を参考にして,地区代表を選出し,そこからの推薦に基づいて資料[5-3-3]の45名の評議員候補者を決定し,会員による投票を行った.投票結果は資料[5-3-4]に示すとおり候補者全員が当選した.これら新評議員による互選によって2001年度会長として深野徹九州大学教授が選出された(資料[5-3-5]).

 4.名誉会員について
山本副会長より名誉会員の選考結果が報告された.本年度新設した名誉会員推薦内規[5-2-6]およびその覚書き[5-2-7]に従って名誉会員の推薦を会誌およびHPを通じて募集した.選考委員会の審議の結果,混相流学会設立に貢献された方々として,赤川浩爾,石谷清幹,植田辰洋,西川兼康,岐美格,森川敬信の先生方,日米セミナーなどを通じて混相流研究のレベルアップと国際化に貢献された方々としてS.G. Bankoff, V.E. Schrock, R.T. Lahey, Jr.の各先生方,日本と米国の掛け橋としてまたその学問業績を通じて日本の混相流研究を国際的に高めた方として石井護先生,日本混相流学会業績賞受賞者としてG.B. Wallis, J. Batailleの先生方,さらに世界の混相流研究の発展に多大な貢献をされた方としてG.F. Hewitt先生を選出した.なおこれら名誉会員には名誉会員証を贈り,以後会費の納入を要しない.本名誉会員推薦は今後も継続的に行う.

 5.学会賞選考結果について
山本副会長より資料[5-5]に基づいて,学会賞選考結果の報告がなされ,これを了承した.本年度は業績賞に対して1件,論文賞に対して1件,奨励賞に対して1件の応募があり,厳正な審査の結果,これら3件を採択した.選考結果は次のとおり.
業績賞:Andrea Prosperetti氏(Johns Hopkins大学)
「気泡力学および分散混相流に関する先導的研究」
論文賞:日引 俊氏(京都大学)および石井 護氏(Purdue大学)
「気泡流における界面積濃度輸送方程式の開発に関する研究」
奨励賞:李 輝氏(鹿児島大学)
「ウェーブレットによる固気二相流の研究」
表彰は2001年度総会(北九州国際会議場)にて行われ,表彰後それぞれ短時間の挨拶をお願いすることとした.
本年度は応募件数が少なかったが,次年度以降にはさらに多くの応募があるように努めることを確認した.

 6.企画部会活動報告
稲葉企画部会長より資料[5-6-1]に基づいて2000年度の活動状況の報告があった.
第24回,第25回のレクチャーシリーズ,第4回OMFが開催され,いずれも盛況であった.インターナショナルレクチャーコースは2件の開催があった.また混相流技術リエゾンとして現在4件が進行中であることが報告された.これに関連して,学会を通じての研究委託に関しては,その経理を明確にするためにも基本的には一旦委託費用を学会に納入してもらい,その後担当研究者に渡すという手続きをすることを確認した.またその際,総経費の5%を事務経費として徴することを再確認した.この件に関して,理事会申し合わせ事項に追記することが了承された.

研究会は本年度より,内規に従って下記5研究会から継続申請がなされ,また資料[5-6-2][5-6-3]の報告書が提出された.なお理事会終了後,残る3研究会からも報告書の提出があった.現在活動中の研究会は以下のとおり.混相流のグラフィックシミュレーション(代表 松井剛一),混相流フォーラム関西(代表 片岡勲),中部混相流研究会(代表 菊山功嗣),東北混相流研究会(代表 神山新一),高負荷境界における混相物理研究会(代表 戸田三朗)原子力発電技術機構よりの調査研究委託契約(担当 混相流フォーラム関西)(資料[5-6-4])が承認された.芹澤学会長名で契約することとした.なお事務経費として総経費の5%を学会会計に組み込む.

2001年度の事業計画として,第26回レクチャーシリーズ「浮遊粒子状物質と環境処理技術」(2001年11月21日,東京工業大学百年記念館),第5回OMF(2001年9月13-14日,OMF2001-Fukushimaとして)を開催,第6回OMF(2002年11月7-8日,OMF2002-Yamaguchi)の準備, インターナショナルレクチャーコース(随時),さらに前記5研究会の活動が予定されているとの報告があり了承された.

 7.混相流学会将来構想検討WGについて(資料[5-6-5])
すでに理事会において承認されたとおり,稲葉委員長を中心に学会の将来構想を検討するためのWGを発足させ,2001年5月18日に日大駿河台校舎において第1回目の会合をもった.第1回会合では学会の現状分析と今後の方向性,学会の知的資産の活用やその保護などについて話し合った.ここでの結果を踏まえて総会に中間報告を提出することとした.なお次回会合は2001年8月21日関西大学において開催の予定である.

 8.学生会事業報告(資料[5-7])
2000年度の学生会活動(2000年7月15-16日,仙台)および2001年度の計画(2001年7月14-15日,福岡県福間町)が報告され,基本的には了承された.しかし,学生会の本来の目的は夏期セミナー(学生による企画)だけでなく学生会ニュースの発行など学生自らの日常活動をすることだったはずで,あり方など今一度検討する必要があることが指摘された.

 9.国際部会活動報告
三島国際部会長より資料[5-8-1]に基づいて説明があった.若手の国際交流を促進し将来の学会の活性化をはかる目的で韓国より2名(Prof.Ahin Kim, Prof. Iae Young Lee),中国から1名(Dr. Li Zhiqiang)を招待して,混相流技術リエゾン専門委員会との共同企画である年会講演会2001のインターナショナルセッションで発表してもらうこととした.経費は30万円である.これには航空券,国内旅費,ホテル代が含まれているが,学会参加費および懇親会費が含まれていないため,これら3名分の当該費用36,000円については学会が負担することとした.従って合計費用は336,000円となる.

ICeM委員会については現時点で前委員長からの引継ぎに伴う会計処理は終了してるとの報告があった.なお会員の振込み済み会費については現在処理中である.また本年度には15号,16号のNews Letterを発行済み,17号はICMF特集として2001年10月発行予定.筑波大サーバーにICeMホームページを設置し,学会ホームページにリンクさせた.さらに原子力学会「二相流計測に関する評価」専門委員会から移管された二相流データベースについてICeMホームページに設置準備中で,2001年秋頃から運用できる見通しである.またICeMを通じて英文の情報を発信することを検討している.
MEMSワークショップが2000年9月26日に開催されたとの報告が会った.参加者は120名と盛況であった.
ICMF2001が2001年5月27日-6月1日にニューオーリンズにおいて開催され,若手の参加を補助した.援助者は加野敬子(熊本大助手),成瀬正章(名古屋大院生),北川石英(福井大院生),長谷川洋介(東大院生)の4名で,各125,000円づつ合計500,000円(資料[5-8-2]).
次回のICMFは2004年横浜市において開催されることが決定した.代表者は松本洋一郎東大教授である.本年度理事会において混相流の国際会議と本学会のかかわりについて覚書き(資料[5-2-3])を作成した.次期ガバーニングボードについてICMF2001において選挙が行われ,日本からは菱田公一慶応大教授が当選した.従って次期ボードメンバーは松本,菱田の両氏.
第3回混相流計測技術国際シンポジウムが2001年8月1-3日福井大学において開催される.会議案内は学会ホームページに掲載中である.

10.日欧二相流専門家会議について
三島国際部会長より,2000年度の理事会においてこの会議を3年ごとに混相流学会の企画として継続し,学会内では国際部会の所掌とすることにしたとの報告がなされた.関連して芹澤会長より,資料[5-8-3]に基づいて2001年6月17-20日にポルトガルで開催された第39回European Two-Phase Flow Group Meetingにおいて,G.P. Celata, I.Zun, P. di Marco,芹澤会長,冨山委員長が会合を持ち,次回会合を3rd European-Japanese Two-Phase Flow Group Meetingとすること,場所はCertosa di Pontignano, Italy, 期日を2003年9月21-27日,気液二相流を中心とする,欧州側30名前後,日本側5名前後,代表をG.P. Celata, I.Zun,冨山明男の各氏とすることが同意されたとの報告があり,これを了承した.
芹澤会長からICMF2001においてTheofanous, Hewitt, Zun, 芹澤会長らがIMuST,EMSI, 本学会の協力関係について話し合った結果について報告があった.IMuSTは現在130名程度の会員を有し,EMSIも元々のETPFGをベースにするものの基本的にはIMuSTのプログラムを踏襲する(資料[5-8-4]).協力関係の基本指針は,混相流データベースの構築と共用,グローバルスケールの研究プロジェクトの推進,グローバルコミュニケーションの促進とする.これに対応して混相流学会内部に会長直属のWGを設置し,IMuST,EMSIに対応する混相流学会内の枠組みをどうするのか検討する必要がある.来年度から年会にIMuST,EMSIから1名ずつ招待してはどうか,ICeMのネットワークが利用できないか,学術的な将来の方向性はどうあるべきか,さらにIMuST,EMSIともに気液二相流が中心であり,一方混相流学会にはその他の分野も包含して混相流としての学問分野を志向している学会内部に,一部のグループの存在を認めることになるがいかがか,など検討課題は多い.
また,RPIのLahey教授から芹澤教授に対して,火星に人を送り込むNASAのプロジェクトに対して,日本からもCFDの分野で協力するよう要請があった.混相流学会での受け皿として有冨,阿部,内山,大川,功刀,冨山の6氏を推薦し,当面の連絡を芹澤教授が担当することの報告があった.

11.情報部会活動報告
社河内情報部会長より資料[5-9]に基づいて,2000年度の活動報告があった.本年度は混相流誌14巻3号,4号,15巻1号、]2号を発行した.さらに論文投稿掲載状況,印刷費,編集委員会費,発送費などの決算について報告があった.
インターネット運営委員会においては本年度サーバー管理,メール対応,文字化け対策,学会行事ページ維持など活発な活動が行われた.併せて決算についての報告があった.2001年度については編集関係は本年度とほぼ同様に事業が行われる見通しであり,インターネット関連ではHPの管理のみならず過去の会誌記事の検索システムの構築およびHPの英文バージョンの作成を予定している旨の報告があり,これを了承した.
深野論文審査委員長が次期会長に就任するため,審議の結果,後任として清水昭比古九州大学教授が就任することを決定した.

12.年会講演会2001および第20回混相流シンポジウムについて
湯実行委員長から資料[5-10-1]に基づいて年会およびシンポジウムの日程,プログラムなど全体的な報告があった.さらに予算案の説明,懇親会の手順などについて説明があった.併せて評議員会(7月12日12:30-13:20),総会(同13:25-14:45)についての打合せを行った.

13.2002年度年会講演会および第21回混相流シンポジウムについて
資料[5-10-2]に基づいて2002年度においては,実行委員長として中村正秋名古屋大学教授,期日を2002年7月30-31日,場所は名古屋大学で開催することで了承された.

14.会長経験者と理事会の研究懇談会(資料[5-11])
2001年5月23日に東京商船大学において鮎川元会長,坂口元会長,角山前会長,ほかの参加を得て,研究懇談会が開催された.学会運営についての説明に続いて3件の講演,討論が行われ,最後に懇親会を開催した旨の報告があった.

15.入会と退会(資料[5-13])
入会申し込み:12名(正会員),8名(学生会員);退会:12名(正会員),3社(維持会員)との報告があった.入会を承認,退会については正会員について承認,維持会員については慰留を試みることとした.

16.次期役員について
資料[5-14]に基づいて,2001年度会長予定の深野教授より原案の提示があり,これを了承した.概略は以下のとおり.
会 長: 深野徹;副会長:小澤守,井小萩利明,柘植綾夫;理事・情報部会長:篠田高明;理事・企画部会長:稲葉 英男;理事・国際部会長:菱田公一;理事・総務部会長:斎藤隆之;理事:藤川重雄,上條謙二郎,竹中信幸,森治嗣,北原拓夫,片岡勲

17.次回理事会(2001年度第1回)
2001年7月13日15:00-17:00,北九州国際会議場において開催.

以上

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