2000年度第3回議事録
日本混相流学会
2000年度第3回理事会議事録
議事録署名人:佐田富道雄 印 ,社河内敏彦 印
日時:2000年12月9日(土)13:00-18:00
場所:大阪科学技術センター7F大阪国際サイエンスクラブ会議室703室
出席:
役員:芹澤昭示(会長),松本洋一郎(副会長),山本和義(副会長),社河内敏彦(情報部会長),三島嘉一郎(国際交流部会長),稲葉英男(企画部会長),朝倉國臣,佐田富道雄,横堀誠一,堀井清之(理事),小澤守(総務部会長)
理事会メンバー:深野徹(論文審査委員会委員長),湯晋一(年会講演会2001・混相流シンポジウム実行委員長),東恒雄(日本学術会議水力学・水理学専門委員会委員)
オブザーバー:近藤健(事務局)
配布資料 資料番号
日本混相流学会2000年度第2回理事会議事録 [3-1]
2000年度各種委員会名簿 [3-2]
MEMSワークショップ会計報告書 [3-3]
企画部会平成12年度活動内容 [3-4]
近未来パラダイム“森にしずむ都市”戦略モデル公募実施要項 [3-5]
情報部会関連資料 [3-6]
混相流学会誌の原版のデジタルデータ化について [3-7]
日欧二相流専門家会議関連報告事項 [3-8]
ICeM活動報告 [3-9]
混相流国際会議に対する日本混相流学会の係わりおよび
Application for the organization of ICMF 2004 [3-10]
年会講演会2001参加者募集要項(案) [3-11]
第20回混相流シンポジウム参加者募集要項(案) [3-12]
混相流シンポジウム連絡委員会名簿 [3-13]
日本学術会議第18期活動計画 [3-14]
名誉会員推薦に関する内規(案) [3-15]
混相流学会「学生会」2001年度夏季セミナー実施(案) [3-16]
日本混相流学会役員選出に関する内規 [3-17]
混相流学会の将来展望に関するWG設立提案 [3-18]
学会活動事業に関する参考資料 [3-19]
議事:
1.議事録確認(資料[3-1])
問題なく,確認された.第1回理事会議事録と同様に学会ホームページに掲載する.
2.各種委員会委員について(資料[3-2])
年会講演会・シンポジウム実行委員会,日本学術会議水力学・水理学専門委員会,総務部会,情報部会,企画部会,国際交流部会,論文審査委員会の各委員会,部会の委員名簿が示され,すでに承認されているものも含めて,一部修正の上で一括承認された.
3.MEMSワークショップ会計報告(資料[3-3])
参加者120名あまりで大変盛況であったとの報告があった.収入1,600,857円,支出1,561,480円,差額39,377円が学会口座に振り込まれた.
4.企画部会関連事項について(資料[3-4])
(1) レクチャーシリーズ:第25回を2001年6月下旬,大阪にて「混相流の実験・計測技術の基礎」について企画中.第26回については2001年11-12月,東京にて「混相流の応用,設計」などをテーマにして企画中.
(2) OMF‘00-Takayamaが11月10-11日,参加者50名,収支ともに1,181,000円で終了したとの報告があり,これを了承した.第5回OMF2001-Fukushimaは2001年9月13-14日の日程で福島県石川町にて開催される.第6回OMF2002-Yamaguchiの企画を検討中であるとの報告があった.
(3) 混相流技術リエゾン専門委員会:現在4件の技術リエゾンが進行中である.
(4) インターナショナル・レクチャーコースに関連して適当な機会があれば企画部会長まで連絡してほしいとの要請があった.現在,2-3件の候補があり,企画部会で検討することとした.
(5) 現在6研究会が活動中であり,今後の研究会の存続については,年度毎に延長手続き申請をして理事会の承認を得ることとする.なお混相乱流研究会については本年度末をもって終了し,延長はしないことで了承した.
(6) 近未来パラダイム戦略モデル公募について(資料[3-5])
本件についてはすでに第2回理事会で基本的に承認されている.今回,会告掲載,ホームページ掲載原稿が示された.専門・学術分野の優秀な提案に対して福島県知事賞が贈呈されるが,混相流学会が共催であることを考慮して,「日本混相流学会会長賞」を贈呈してはどうかとの提案があり,これを了承した.本会長賞はテンポラリーな企画であり,学会賞と区別しておく必要から名づけたものである.
5.情報部会関連事項について(資料[3-6])
(1) 編集委員会関連: 12月号は解説記事1編,特集記事4編,論文3編,座談会など.3月号の特集記事は「混相流と数値解析・シミュレーション」になるとの報告があった.
(2) インターネット運営委員会関連:過去の会誌記事の検索システムを構築するとの提案があり,理事会としても積極的に進めるようお願いすることとした.また過去1年間の会誌の目次をホームページに掲載する予定である.
関連して総務委員長より資料[3-7]に基づいて,過去すでに54冊もの学会誌を数えるようになっており,早い目にこれら学会誌原版のデジタル化を図ってはどうか,との提案がなされ,基本的に了承されたものの,詳細については情報部会で検討してもらうこととした.
(3) 混相流ハンドブックの編纂について(資料[3-6]),井口委員長の原案が紹介された.内容は基礎編(7項目),応用編(22-24項目),A5版500ページ,出版は朝倉書店,原稿締め切りは2001年末との紹介があった.内容などに関しては委員長の判断にゆだねるが,できるだけ記号や用語の統一に努めてほしいと要望することにした.井口委員長より執筆者あての委嘱状の原案をもらって総務委員長が対応することとした.また印税に関して学会と著者の配分などについては井口委員長と総務委員長で検討することとした.
6.国際交流部会関連事項について
(1) 日欧二相流専門家会議(資料[3-8])について冨山委員長からの資料に基づいて説明された.第2回日欧二相流専門家会議開催時(2000.9.27)に欧州側よりCelata, Zun、Drahos(オブザーバー)、日本側より、芹澤、小澤、稲葉、社河内、松井、冨山が今後の取り組みについて協議し、以下の通り合意した。会議組織体制として欧州側代表G.P.Celata, I.Zun,組織母体はEMSI,日本側は混相流学会,日本側の窓口(official correspondent)は冨山委員長とする.また欧州二相流専門家会議とは独立の会議とする.参加者は50-60名程度を上限とし,日本側参加者の決定方法については冨山委員長と理事会で決定する.また第3回会議について,場所はイタリア,トスカーナで2003年9月21-27日の予定,論文の選定方法については今後検討するが,精選論文をInt. J. of Heat and Technologyの特別号として発行の予定であることなどが了承された.
(2) ICeMの活動状況について(資料[3-9]).
ICeMの現状,編集方針について報告があった.ニューズレターNo.15を11月末に印刷,発送した.またWebは2001年1月より筑波大HPに掲載し,学会HPとのリンク手配済である.ICeMのニューズレターを廃刊してHPへの移行することが2000.9.2の理事会において承認されていたが,ニューズレター配信によって構築されたネットワークを失うデメリットが大きいこと、また、国際誌登録番号(ISSN1342-6966)や国立国会図書館蔵書としてのステータスを失うことになるため、再考したいとの提案がICeM委員会からなされた.経費のことも考え,例えば年1-2回,学会誌に閉じこむことで,日本国内に対しては対応し,海外に対しては抜刷を配信してはどうか.また同時にHPも立ち上げておくことで両方に対応できることになるとの意見が理事会で提案された.これらについてさらにICeM委員会で検討してもらうこととした.
会計引継ぎに関連して71,750円を各会員に返却する予定となっているが,これにはNo.15は含まれていないのかどうか確認することとなった.
また原子力学会「二相流計測に関する評価」研究専門委員会からICeMが同専門委員会で収集した国内外の混相流データバンクとして機能しうるかどうか打診があったことに関連して,版権の所在など問題がなければ引き受けてもよいこととした.
(3) ICMF2004について,Chairmanとして松本洋一郎,Vice-chairmanに菱田公一,Secretaryに 竹村文雄の各氏,日程を2004年5月30-6月3日,会場を横浜市として提案することとなった.
(4) ICMF Governing Board(G.B.)候補者の選出について(資料[3-10])
芹澤会長から,ICMFは日本が中心になって創設されたものであり,今後も学会内部においてICMFとのかかわりについて何らかの明文化をしておく必要があるとの説明があった.以下の事項について意見交換をおこなったが、次回理事会において継続審議することとした。なお、来年6月に改選となる現GBメンバー(日本人メンバー2名)の後任候補者の推薦については「理事会と協議の結果三島嘉一郎氏(京大)と菱田公一氏(慶応大)の二名を推薦する」旨の一文を入れて現GBメンバーの松本副会長よりCrowe教授あて連絡することを了承した.
* 毎回ICMFのVice Chairmanの推薦について理事会で審議・決定する.
* 科学委員会共同委員長について理事会で審議・推薦する.
* G.B.の候補者の推薦については,現G.B.と理事会が協議の上で決定する.
* 将来のICMF開催提案の可否について現G.B.メンバーの意向,国際状況に基づいて理事会で審議・決定する.その上で,理事会は日本開催時の組織委員長の決定,開催案内容の承認,また必要な経費の補助(準備金)に対して責任をもつ.
さらにICMF2001に関連して、ICMF’98に倣い、若手研究者のICMF2001参加に対して総額50万円程度の支援を行うことを確認した.
またICMF2001以降もリヨンにおけるのと同様に,日本がICMFの創設者であることを象徴するための「日本の夕べ」を開催する.費用については日本人参加者は有料,外国人招待者は無料とし,学会経費から支出することを了承した.
その他,もと学会長あてにICMF2004の日本開催について説明したとの報告があった.
(5) 2000年度年会講演会国際セッションについて
国際セッションのタイトルを「トモグラフィ」とし,海外からの招待費としては30万円程度プラス混相流フォーラム関西(片岡委員長)よりの支援により賄う.また近隣諸国からの若手研究者の招待については,学会からの補助金30万円の枠内で中国と韓国から若干名を招待することとし,人選は国際交流部会で行うことで承認された.招待者には混相流学会誌に記事を書いてもらうこと,また招待者が一般のセッションに投稿することを妨げないこととした.
7.混相流年会・シンポジウムについて(資料[3-11],[3-12],[3-13],[3-14])
湯実行委員長より年会講演会の実施要項が説明された.また実行委員会監事として藤崎一裕教授(九州工業大学)に依頼するとの報告があり,あわせて了承された.なお会告を12月号に掲載する.なお協賛学会として日本冷凍協会を日本冷凍空調学会に修正する.
同じく混相流シンポジウムについて説明があった.本シンポジウムを市民フォーラムとして広く一般市民に開放すること(参加無料),関連して北九州市に後援を依頼中である.内容には基本的に問題ないが,共催学会名の修正(日本冷凍空調学会)し,依頼講演を招待講演とする.本会告を3月号に掲載する.上記年会講演会,シンポジウムともに協賛,共催学協会に会告掲載依頼する.
上記混相流シンポジウム企画に関連して水力学・水理学専門委員会委員の東委員から経過説明があった.混相流シンポジウムの実施に当たっては,混相流学会はあくまでも幹事学会としてその実施に当たるが,企画段階では上記専門委員会内に「混相流シンポジウム連絡委員会」を設け,そこでの審議を踏まえる必要がある.現連絡委員会は委員長を東専門委員会委員,湯実行委員長のほかに混相流を代表する分野からの委員として原子力分野,粉体,資源,鉄鋼などの分野をカバーするメンバー4名,さらに関連学会として土木水理,土木海岸,農業土木,造船,機械などの学会から選出された6名の委員からなっている.
さらに日本学術会議第18期の活動計画について説明があった.
8.学会賞について
山本副会長より学会賞推薦依頼があった.また選考委員会についての原案が提示された.
9.名誉会員推薦に関する内規について(資料[3-15])
山本副会長から内規の原案が説明されたが,具体的な運用基準等の詳細について山本副会長に再度検討を依頼した。 なお、会長から本名誉会員は主として海外在住で混相流分野で大きな貢献をした混相流研究者を対象として発案されたものであるとの喚起があった。
10.学生会2001年度夏季セミナーについて(資料[3-16])
佐田富学生会担当理事から夏季セミナーの実施について概要が説明され,理事会において了承した.混相流年会講演会・シンポジウム(2001年7月12,13日)に続く7月14,15日に福岡厚生年金スポーツセンターにおいて開催,費用は10,000円程度とのことである.
11.次期評議員選挙について(資料[3-17])
総務委員長より次期評議員選挙について提案があり,以下のように決定した.
選挙管理委員会:賞雅寛而,細川茂雄の両氏に依頼する.
地区代表の選出:総務委員長が過去の選出経緯を確認し,各地区担当理事に報告して地区代表の選出を依頼する.
地区代表は評議員の任期(2期2年)を勘案して評議員候補を選定し,理事会において審議・決定する.
その後の手続きは学会の役員選出に関する内規に従って選挙を行う.
12.論文審査委員会の活動状況について
深野委員長より論文の投稿状況,審査・出版状況について説明があった.現状では年間論文3-4件×4=12-16件の掲載されており,また論文の投稿についても順調とのことであった.
12.その他
(1)混相流学会の将来展望に関するWG設立について(資料[3-18])
芹澤会長からWG設立に関する背景について説明があり,理事会ではWGの設立を承認した.WGの設置及び構成メンバーの選出については会長に一任することとした.
また芹澤会長より機械学会による機械工学振興事業資金の調達に関する文書(資料[3-19])を例にとって,混相流学会においても,今後例えば機械学会と同様な展望をもって将来の活動について検討する必要があるとの指摘があった.
13. 次回理事会開催について
2001年3月3日(土)午後1:00-5:00
東京大学本郷キャンパス,工学部2号館2階会議室
議事:2001年度役員選挙,部会活動状況,混相流シンポジウム,年会,ICMFその他.
以上 総務委員長記